9月14日(土) 10:00~11:00
川岸校・本町通校合同で、ABAセラピストの松井先生よりABAについて研修をしていただきました。
ABAとは日本語では行動分析学という言葉で使われており、心理学の1つとして分類されています。そして、ABAは人の生活や問題行動に応用して問題を解決するために使われ、自閉症をはじめ、発達障害児の療育に高い効果を上げている学問の1つです。
松井先生には依然にもABAについて研修をしていただきましたが、今年度複数の新しい職員が入社したこともあり、今年も松井先生にABAについて教えていただきました。
今回の研修で特に印象的だったのが、「お地蔵にできないこと」がABAでは【行動】と分類されているということです。「強風に飛ばされた」などの受け身形、「怒った」などの状態、「先生の話を無視した」などの否定形、これらのものはすべてABAでは【行動】と分類されません。反対に、「くしゃみをした」、「テストで100点をとった」、「ボールを蹴った」などはどれもお地蔵さんにはできないことなどで【行動】と分類されます。
お地蔵さんにできないことが行動をいう1つのポイントを知っておくと、簡単に行動か行動ではないかを分類でき、適切にABAを用いることができると研修を通して学ぶことができました。
また、ABAでは行動の原因をその人のせいにはしないということも今回の研修で教えていただきました。ABAの根本的な問いは「何がその人をそのように行動させるのか?」ということです。
「ストレスが溜まっているから癇癪を起す。」、「障がいがあるからトラブルを起こす。」など何か問題となる行動が起こるとつい私たちは行動の【前】に原因を探しがちです。しかし、ABAの基本原理では行動の【後】に起こること、つまりは【結果】が行動を左右すると考えられています。
そして、起きた行動をはかるものさしとして、ABAではAntecedent(事前)、Behavior(行動)、Consequence(結果)のそれぞれの頭文字を取って「ABCフレーム」というものが用いられています。この「ABCフレーム」を用いれば誰もが同じように行動を分析できると考えられています。
私たち放課後等デイサービスでは療育や支援を人が行っています。ロボットが療育を行うわけではないので、当然、療育や支援の方針を職員全員が統一していても、その療育や支援は完全に同じではなく、多少の誤差があります。しかし、「ABCフレーム」という1つのものさしがあれば、誰もが同じように【行動】を見ることができるので、「ABCフレーム」を実践でも活かしていきたいと今回の研修で改めて実感することができました。
最後に、ABAは数学や社会と同じように文学であるため、私たちの生活にとってどう便利かを言葉で表現するのは難しいが、数学や社会などの他の学問と同じように【知っておくと便利】であると松井先生は仰っていました。
時間が限られている研修では、奥の深いABAのすべてを理解するにはどうしても時間が足りなかったですが、ABAという1つの学問をこれからも職員全体で勉強し、療育に行かせていきたいと思います。
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